私(西村幸太郎)の一連のブログ記事です。私がどういう人間なのか、どういう活動をしているのか、どんなことを考えているのか、どんな知識やスキルを持っているのか、信頼に足る弁護士か、などなど、たくさんの疑問をお持ちの方もおられると思います。そのような方々は、是非こちらの記事を御覧ください。

経営法曹会議に入会しました

 この度,経営法曹会議に入会しました。経営法曹の連携協力を図り,労使関係の健全正常な発展に寄与することを目的にした団体で,フォーラム,勉強会,出版などさまざまな活動を行っています。

 弊所は,福岡県豊前市及びその周辺3町において,ほぼ唯一の法律事務所であり,弁護士過疎偏在地域をカバーする事務所です。そのため,地域の相談の受け皿という性質があり,労使いずれの立場からの相談も相応にございました。もともとは,公設の事務所でしたので,どちらかといえば,会社内において弱者とされる労働者側の代理人としてのカラーが強かったですが,地域で活動を重ねるたび,厳しい法規制に悩みながらも精力的に活動する中小零細企業の経営者の方々を支援することが,ひいては労働者の地位改善にもつながり,地域全体の労働環境の改善に資するのではないかと考えるようになりました。ある程度の期間活動を重ねると,法的な又は事実上の利益相反の問題が生じることが多くなり,労使どちらの立場であるか明言して活動することが利用者の安心にも繋がると考えたことも,労使いずれかの立場を意識するきっかけとなりました。

 会社役員又は個人事業主の支援を行うに当たり,これに必要な専門知識が必要であることは言うまでもありませんが,地方においては情報の収集や検討も容易ではなく,この会のように時宜に応じた活動を行う団体に所属し,研鑽を深めていきたいと考えました。

 入会しただけでなく,しっかり勉強させていただきたいと思っていますが,将来的には,地方の現場で労働問題にかかわる事務所として,弁護士会の協議会などでも,「地方特有の」問題に絞った問題提起もしていけたらなと思っています。

 あわせて,企業法務研究会にも入会しました。こちらは,コンサル大手の船井総研の主催する勉強会です。都心部の最先端の議論なども勉強して,地方に浸透させていく懸け橋になれたらなと思っています。

飲酒運転撲滅について考える

 令和3年4月29日,豊前市所在の青豊高校にて,NPO法人 はぁとスペース福岡の代表・山本美也子様の講演を拝聴する機会に恵まれました。「思いやりで社会を変える。~この時代を生き抜く私たちに出来ること~」と題し,主に飲酒運転に関するお話をいただきました。

 山本さんからは,長男とその友人を,痛ましい事故により亡くした経験を,赤裸々に語っていただきました。飲酒運転をするとはどういうことか。まだ飲酒も運転も経験のない高校生を相手に,「酔っ払いメガネ」なるもので,実際に酒酔いを疑似体験してもらったり,「お酒に酔うというのは,脳に麻酔がかかっている状態」などとわかりやすく説明をしていたり,私にとっても非常にためになるお話が多かったです。

 仕事柄,飲酒運転で裁判を受ける方,加害者の弁護をすることもしばしばです。どうしたら実感をもって,感銘力をもって,被疑者・被告人と話ができるか,私も常々考えています。

 今回のお話も参考に,私も引き続き飲酒運転について,考えを深めていきたいと思います。