私(西村幸太郎)の一連のブログ記事です。私がどういう人間なのか、どういう活動をしているのか、どんなことを考えているのか、どんな知識やスキルを持っているのか、信頼に足る弁護士か、などなど、たくさんの疑問をお持ちの方もおられると思います。そのような方々は、是非こちらの記事を御覧ください。

「いまこそ知りたい!みんなでまなぶ日本国憲法」

明日の自由を守る若手弁護士の会が,「いまこそ知りたい!みんなでまなぶ日本国憲法」という本を出しています。

この本は,全3巻で,憲法の話を,イラストやマンガを多用して,とてもわかりやすく話したものです。「1 立憲主義 国民主権」「2 基本的人権の尊重」「3 平和主義」という形で,社会の教科書にも出てくる3のテーマについて,1テーマ1冊ずつ,解説しています。 私は,学生時代,憲法を勉強するのが好きで,恩師ともいろいろと議論を交わしていました。ニュースで憲法問題がホットな問題として取り上げられる今日この頃ですが,学生のときほどは勉強していないな~と思っていたところ,新しく本が出るということで,購入してみたものです。子ども向けの本だな…と思っていましたが,年表も多用されていたり,新聞記事が貼り付けられていたり,外国の様子が紹介されていたり(タイバンコクの戒厳令,ヘイトスピーチとルワンダ大虐殺など),社会現象を巻き起こした書籍が適宜紹介されていたり(「蟹工船」「ぼくたちは なぜ、学校へ行くのか」など),極めつけは「憲法体操」をラッキィ池田さんが踊っていたり(?!)と,随所に工夫をしながら,とても濃い内容が記されていました。これまできちんと理解できていなかった部分も,わかりやすく解説されていました。大人も一見の価値ありの良書だと思いました。

法教育の機会をいただけた場合,こうした本も参考になると思いましたし,自分の子どもを含めたたくさんのお子さんたちに,読んで聞かせてあげたいなと思いました。

あとは,3巻9000円という値段だけが,どうにかなればいいなと思いました…

みなさま,ぜひ1度目を通してみてください。

「檻の中のライオン」

数年前から,憲法に関するニュースが,ホットです。憲法改正要件に関する憲法改正の問題,安全保障関連法制の問題,緊急事態条項の創設に関する問題,特定秘密保護法に関する問題など,目白押しです。

憲法は,司法試験受験においても,非常に難しい受験科目の1つでした。なんだかムズカシイ言葉が並んでていて,その言葉を理解することが一苦労。多少なりとも勉強しても,それが実際の社会でどんな問題が生じているのかを把握するので一苦労…。学生時代,まわりの方も,「憲法は苦手」という人が,多かったものです。

弁護士楾大樹(はんどう・たいき)著「檻の中のライオン」(かもがわ出版)という本があります。ライオン=権力,檻=憲法というたとえを使って,憲法の全体を説明した,異色の憲法入門書です。 イラストが多用されていてわかりやすく,分厚くもなく,それでいて憲法全体の説明を試みており,末尾には,最近の憲法問題についてのわかりやすいガイドもついています。学生時代に読みたかったなあと思ったくらいです。

私は,弁護士会の災害対策委員会で,災害問題にも携わっておりますので,さきに述べた,緊急事態条項については特に関心を寄せています。こちらについては,弁護士永井幸寿著「憲法に緊急事態条項は必要か」(岩波ブックレットNo.945)という本が,非常に薄く,それでいてわかりやすくまとまっていると思いましたので,おすすめします。

私は,地域の方々への法教育にも力を入れたいと考えております。たとえばこれらのような本も活用し,若い世代から,国の根幹にかかわる憲法問題にも興味をもってもらいたい。一選挙権者・一主権者として,地方から日本をよくするお手伝いをできればなあと思っています。18歳から選挙権が与えられ,若い世代が,「そもそも憲法って?政治って?なんのために選挙に行くの?」という悩みを抱えているところではないかと思うところでもあます。これから,地域の方々とお話をして,弁護士の立場からお力になれるところにつき,講演会などいろいろと企画もできたらなと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。