私(西村幸太郎)の一連のブログ記事です。私がどういう人間なのか、どういう活動をしているのか、どんなことを考えているのか、どんな知識やスキルを持っているのか、信頼に足る弁護士か、などなど、たくさんの疑問をお持ちの方もおられると思います。そのような方々は、是非こちらの記事を御覧ください。
いままでの投稿: 2019年10月
「ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み」
㈱日本レーザー代表取締役近藤宣之著「ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み」
日本初のMEBO(雇用も含めて親会社から完全独立)を実施し,人を大切にしながら利益を上げる改革で10年以上も離職率がほぼゼロ,連続での黒字を達成した社長のお話です。
社長曰く,人生で7度の崖っぷちに立たされながらも,賭けに勝って何とか再建を果たしたとのこと。崖っぷちのなかには,「28歳のとき、生後3日の双子が病死」などの壮絶な経験もありました。「会社は雇用を守るために存在する」というポリシー(「社員の雇用」「社員の成長」が会社の目的)を柱に,「社長の決意」「笑顔」「社員が自発的に仕事をするように」などといった話から,「経営には運をたぐりよせることも大事,その方法」などまで,なるほどと思うエピソードが満載でした。
そう,経営において,運も大事です。運だけでは続きませんが,運を「引き寄せる」ことは必要だということですね。運がよくなるには,「いつも明るくニコニコと笑顔を絶やさないこと」「いつも感謝すること」「昨日より今日,今日より明日と『成長する』こと」「絶対に人のせいにしない」「身の回りに起こることは必然と考え,すべてを受け入れる」といった教えは,経営者としてすぐに実践していこうと思いました。
経営者のお話は,私自身も経営者として大変参考になります。今後もいろいろと勉強していきたいです。
「七つの会議」
池井戸潤原作,映画「七つの会議」
まるで半沢直樹の再来のような監督・キャスト人に,野村萬斎さんの怪演が光る至高の一作。とあるパワハラの訴えに始まり,会社の裏事情が徐々に明かされていく中,とんでもない事態に至っていることが分かり,クライマックスに向かって盛り上がりが最高潮になっていくという,見事な構成だと思いました。各々の登場人物が,独白のような語りで様々なシーンを描いているのも印象的。それでいてバラバラではなく,最後までよくまとまっていると思いました。
【ネタバレ注意】 大規模なリコール隠しに関する話。人命にかかわる重大事態,しかし今すぐに何か問題が生じているわけではない,公表すれば会社が倒産する,たくさんの従業員が路頭に迷う,,公表するのか,隠ぺいするのか。ヤミ回収をして実害が発生しなければそれでいいのか。何を守るべきで,何が正義かということがテーマになっているようで,ドンドン進んでいくストーリーの加速感の反面,取り扱っているテーマとしてはなかなか重いものがありました。萬斎さんが独白のように「不正はなくならない」しかし悪いことを悪いことと指摘できるような社会が不正をなくすのではと語っていたラストが,非常に印象的で珍しい終わり方だったのではないかと思いました。
しかし,会議の内容や上司の部下に対する指導の内容を見ると,「いや,コレあかにんやろ」というシーンがしばしば。パワハラのオンパレードのような気がしましたが,これも「体質」の問題なのでしょうかね…
モノづくりに魂を込めてきた日本。そのモノづくりの原点ともいわれる「ネジ」を取り扱っていることも,半沢直樹を彷彿とさせるものでした。
なかなか見ごたえのあるドラマです。ぜひご覧あれ。
定着 豊前総合法律事務所 始動
3年間,豊前ひまわり基金法律事務所の所長を務め,豊前地域へのリーガルサービスの提供に全力を投じてまいりました。多くの法的紛争を,できる限りすみやかに,できる限り依頼者の利益を最大化できるよう,適切に解決してきたと自負しています。
「ひまわり」は弁護士のトレードマーク。バッチもひまわりの文様です。「ひまわり基金」は,弁護士「会」の基金であり,基金から経済的支援を受け,事務所を開設できました。大変ありがたいと思っております。その後,当初は閑古鳥が鳴き,なんとも経済的に厳しい状況が続きましたが,地域のみなさまのご支援のもと,段々と紹介も増え,依頼も増えていき,何とかかんとか3年間の任期をまっとうすることができました。これもひとえに,みなさまのお陰であると考えております。ありがとうございます。
さて,弁護士が定着し,その地でリーガルサービスを提供し続ける意味とは何でしょうか。任期満了がせまり,別の弁護士に交代して事務所を明け渡すか,そのままこの地で骨を埋めるかの選択を考える中で,そもそも地域の方が,同じ人によるリーガルサービスを望んでいるのかということを考えました。確かに,利益相反の問題などを考えると,定期的に新陳代謝をして,弁護士が交代した方がよいという考え方もあるかもしれません。しかし,地域に限らないかもしれませんが,「この人だから,問題の解決を頼みたい」と思って依頼していただくくらいでないと,なかなか依頼はしにくいのではないでしょうか。地方ではその傾向が顕著のような気もします。そうすると,その地に根を張って,信頼を勝ち取り,継続的に活動をしていくことには,それなりに意味がありそうです。地域の需要にこたえる,需要を掘り起こす,私にしかできないことをやる,という原点の想いを考えてみると,やはり,その地に定着してやっていくべきだろうと,改めて決断した次第です。
弁護士会の支援を離れ,公設事務所から完全私的事務所になるということですが,実際は,名前が変わるだけですので,前身から初志貫徹,地域へのリーガルサービスの提供に努める所存は変わりません。一方,名前を変え,気持ちを新たに,今後の活動を見直しても行きたいと考えています。
豊前総合法律事務所というのは,割とありふれたネーミングかもしれません。しかし,私なりによく考えて命名しました。これまで,豊前ひまわり基金法律事務所が,さまざまな事件の受け皿的な役割を果たし,どんな依頼でもできる限り断らず,何とかして解決しようとしてきたものですから,種々雑多な事件に取り組んできた,あるいは取り組む総合的な対応事務所としての役割をあらわすものとして,ぴったりの名前だと考えたのです。
しばらくは,電話口での事務所名の呼称を間違えることが多いかもしれませんが,そのあたりはご容赦ください。
再出発に際し,たくさんの方からお品やお言葉をいただきまして,非常に励まされております。精進していきますので,今後も変わらぬご愛顧を,どうぞよろしくお願いいたします。