私(西村幸太郎)の一連のブログ記事です。私がどういう人間なのか、どういう活動をしているのか、どんなことを考えているのか、どんな知識やスキルを持っているのか、信頼に足る弁護士か、などなど、たくさんの疑問をお持ちの方もおられると思います。そのような方々は、是非こちらの記事を御覧ください。

2020年の仕事納め

いつもはギリギリまで仕事仕事で尽力していますが,今年に限っては,私的な都合によるものでありますが,事務所は12月25日までとさせていただきました。とはいっても,常に仕事のことは算段しながらやっていかざるを得ない超零細の個人事業主ですので,日々,仕事のことは考え,対応しております。

以下,乱文ですが,思いつくままに,今年の振り返りを。

今年も,よく働いた1年でした。

多数事件,共犯事件,否認事件,連日多数人の尋問にかかる裁判員裁判を担当するなど,重い事件もたくさんございましたが,(守秘義務の関係で詳しくは書けませんが,)非常に得難い経験をすることができました。全力で取り組み,私自身も成長できたのではないかと思います。ご依頼者様にも,何か伝わるものがあれば,こんなに嬉しいことはありません。

改めて,今年の初めに立てた年度目標や計画を見直しました。今年は,何と言ってもコロナの影響により,業務環境から私生活まで,さまざまなものの見直しを図られた1年でしたので,達成できた目標も,持ち越しの目標も,目標自体見直しが必要と思われるものも,いろいろとございます。

2級ファイナンシャル・プラニング技能士やAFPなど,目標としていた資格が取得できました。たとえば,離婚事件に取り組む際,特に女性の依頼者の悩みとしては,今後の生活設計ができるかどうかという点が非常に大きなウエイトを占めることが多いです。この点も踏まえた上でのアドバイスができれば,単に離婚の法的問題のみにつきアドバイスするよりも,付加価値を感じていただけるものと思います。相続事件でも,税務の知識や保険の知識は必須ですが,幅広い知識を得ることができ,業務に活かすことができるものと考えています。交通事故においても,リスク管理に関する保険の知識は活かされますし,不動産関連事件においても,住宅ローンや保険の知識を活かすことができると思います。特に,今年は,私生活でも,自宅建築の経験を得ましたので,実体験として,不動産に関して,格段に知識が深まっているものと自負しています。建築関係の紛争の対応力も上がっているのではないでしょうか。実際,とある管財事件で建築請負が問題になった際も,従前よりも確度の高い見通しを立てることができ,対応ができたものと自負しています。債務整理では,家計の分析・見直しが必要になることも多いところ,深い分析ができるようになります。資格を取るだけでなく,これをきっちりと業務に活かしていけるよう,今後も精進してまいります。

なお,相談業務の対応力向上のため,心理系の資格の取得を試みたり,業務に関連の深い不動産関係の資格,企業関係の資格などにも挑戦してみようと思っている次第です。益々精進してまいります。

海事関係のHPも立ち上げました。これにより海事関係の事件がどんどんくる…なんてことは,残念ながらございませんが,HPに興味を持っていただいて,(海事に限定されるわけではないものの,)相談につながった例もございます。少しずつ対応力を広げていければと思っています。

なお,HPに関しては,毎年1つは,分野又は業界に特化したHPを作成して情報発信していきたいと考えています。次回は介護業界にかかわるHPか,企業法務分野にかかわるHPなどを作成していきたいと思っています。

業務環境に関しては,コロナ禍に対応するためのさまざまな工夫(マスク,アクリルボード,消毒液,検温,トレー,ペーパーレス化,ウェブ会議,社内コミュニケーションアプリの導入,事務局も含めたノートPCの完備などなど)を推進していき,今年の初めからすると,随分環境が変わったと思います。IT化・ペーパーレス化は,非常に煩雑で,心が折れそうになりますが,来年も引き続き前向きに対応していきたいと考えています。社外コミュニケーションの向上も図りたいところですが,地域の特性上,顧客の平均年連も非常に高い傾向にあり,これにこだわり過ぎると,逆にご依頼者様への負担が大きくなってしまうため,様子を見ながら手探りで,できるところから手を付けていきたいと思っています。

私が所属する中津YEGでは,年間最大のイベントであるラブファンタジアにて,ドライブインフェスという新たなイベントの形をもって,地域を盛り上げていきました。こうした知恵と工夫を見習って,私も業務の幅を広げていきたいものです。

業務量も増加しており,幅広いサービスの提供のためにも,事務局の増員を検討しています。といいつつも,目標を確認すると,今年の初めにもそのような目標を立てていたのですが,この目標については持ち越しということになります。もし,どなたか適切な方がいれば,ぜひお声掛けをいただけますと幸いです。やる気がある方に一から教育しながら…というのもよいですし,対応力との兼ね合いでは既に何らかの資格をもっていてこれを業務に活かしていけるといった方(たとえば社会福祉士の資格をもっていて後見業務等につきこれらの資格を活かしながら業務をすることができる,中小企業診断士の資格を持っていて企業法務に対応する際にこれを活かしながら業務をすることができるなど)ももちろん歓迎です。

おかげさまで,顧問契約を締結いただける企業の方々も,少しずつ増えている状況です。地域の経営者の方々と一緒に,地域の活性化のお手伝いができるということは,これほどうれしいことはございません。ぜひとも,ご興味がある方は,お声掛けをいただければと思います。

私生活では,第二子にも恵まれ,自宅建築の機会も得ました。仕事と私生活を一体として,家づくりを通してライフスタイルを形作っていくという過程は,とても得難い経験であったと思っています。紛争というのは,結局,1人1人の生活の延長に生じるものですから,足元の生活で得られる経験の1つ1つが仕事に活きると思いますし,弁護士という仕事は,それができる仕事だと思っています。私生活を楽しみながら,それを仕事にもフィードバックし,仕事で得た活力をもって,また私生活を楽しんでいくという好循環を作っていきたい。ワーク・ライフ・シナジーを目指します。

つらつらと振り返ってきましたが,がむしゃらに働いてきたここ数年,顧客満足度の向上,処理スピードの向上,ノウハウの蓄積(アウトプット),労働環境の整備,私生活の充実など,改善すべき課題は山積みです。来年からも,少しずつでも,事務所もスタッフも私も成長できるよう,ますます精進してまいりたいと存じます。

コロナ禍という殊更に厳しい環境下でも,何とか1年終えることができたのは,ひとえに,支えてくださったお客様,地域の方々のお陰だと思っています。恩返しができるよう,経営理念であるリーガルサービスの地域への浸透の実現を目指して,来年も頑張っていきたいと思います。


ブロガー: 弁護士西村幸太郎

豊前の弁護士です。