私(西村幸太郎)の一連のブログ記事です。私がどういう人間なのか、どういう活動をしているのか、どんなことを考えているのか、どんな知識やスキルを持っているのか、信頼に足る弁護士か、などなど、たくさんの疑問をお持ちの方もおられると思います。そのような方々は、是非こちらの記事を御覧ください。

卓話「知らないと怖い法律」

本日,令和2年1月16日,豊前ロータリークラブの卓話において,「知らないと怖い法律」と題して,豊前で開所して以降約3年ちょいの間で実際に経営者及び職員から受けた相談をもとに,知っておいて損しない事柄についてお話しさせていただきました。

内容は,おおむね以下のとおり。 ・よくある架空請求に騙されないようにするためには… ・第三者が従業員の給与を請求してきたら… ・求人広告を作成するときは注意! ・固定残業代性はオススメしない。 ・休暇(生理休暇,年休など)を与えないと… ・団交拒否すると違法です! ・団交対応のコツ ・名ばかり取締役も責任を負う?! ・危機時期における自力救済は許される? ・会社役員の交通事故…休業損害・逸失利益 ・自営業者の交通事故…休業損害・逸失利益 ・休車損-予備車があったら使わないといけないの? ・評価損-愛車の格落ちを請求できない!

(以下時間が足りなかったもの) ・法人への遺贈は税金のトリプルパンチ ・「7人の侍」を放置すると? ・ヤミ金に負けるな!

少し補足します。 訴訟管理センター,民事訴訟通事務局なるものから意味不明なはがきが来ることについては,裁判所からも注意喚起がなされています。 解雇紛争については触れるべきだったかと思いました。日本の解雇法制がいかに厳格であるか,一方で解雇が認められるのはどのような場合か,機会を作って発信していきたいです。 交通事故は取扱件数が多いこともあってかなりお話ししたかったのですが,時間の関係で駆け足でした。交通事故などに遭っても,役員報酬は税務上減額しない場合が多いので,損害がないとして保険会社に争われます。減額があった場合も,1人株主やそれに近い同族企業などは,恣意的に下げたんだろうなどと言われてしまいます。いずれにせよ揉めます。さらに,利益配当部分は賠償の対象にならず労務対価だけが賠償の対象になるという理論があるため,なお賠償を認めていただくハードルが高くなります。個人事業主は,多かれ少なかれ節税のための工夫(売り上げをできるだけ低く,経費をできるだけ多く)をしており,確定申告上の所得が圧縮されていることが多い。これをベースにすると低額の休業損害になりやすく,よく揉めています。賠償額に不満がある人はご相談ください。

最初は簡単に話し終わるかな?と思ってましたが,話始めると結構話せるものですね。それだけ真面目に仕事をしてきたのだと思っておきます。 教科書的にまとめたものでなく,ある特定の方々に役に立つように考えてお話しするのもなかなか面白いと思いました。機会があればまた続けていきたいです。

みなさま,ご清聴いただいていたように思います。少しでもお役に立てると幸いです。


ブロガー: 弁護士西村幸太郎

豊前の弁護士です。